「俺たちの時代は〜〜だった」という理由で若者を批判する年配の方々には、自分が言った言葉をもう一度繰り返して言ってみて頂きたい。
この時代に生まれてよかった!と思った話をしたいと思います。
「最近の若者は」論
2018年4月に初めての転職を経験し、約5ヶ月が経ちました。
私と同時に中途で入社した同期はもともと3人いましたが、入社2ヶ月で1人が辞め、3ヶ月半でもう1人が辞めていきました。
年齢は私とあまり変らない、27歳と28歳の男性でした。
彼らが辞めていった後、50代〜60代の社員たちがこんなことを言い合っていたんです。
「俺たちの時代は、会社や仕事が自分に合っていないからといって辞めるなんてあり得なかった。思っていたのと違うなと感じても、入社してしまった以上仕方ないと思って働くのが当たり前だった。今の若い子はちょっと不満があるとすぐに辞める」
出た出た、『最近の若者は』論。
内心今すぐにでも辞めたいと思っている私にとっても耳が痛い話だなぁ〜と思いながら聞いていないフリをしていたのですが、少ししてから、ん?ちょっと待てよと思ったんです。
さっき、年配の社員が言っていた言葉。
「俺たちの時代は〜〜だった」
おわかりいただけましたでしょうか?
「俺たちの時代は」
と仰ったんです。
これに気が付いた瞬間、ふっと心が軽くなった気がしました。
あ、今は私たちの時代なんだ。
年配の方々はなんだかんだと批判してくるけれど、ちゃんとわかっていらっしゃるじゃないですか。
あなたたちの時代は、そうだったんですよね。
なるほどなるほどわかりました。
でもあなたたちが仰っている通り、それはあなたたちの時代の話であって、私たち若手の時代の話ではないということじゃないですか。
「自分達の時代と違う」というのは、批判する理由として理にかなっているのでしょうか?
年配の方々は、どうして現代には侍がいないの?と質問されたとき、なんとお答えになるのか、気になります。
この時代に生まれてよかった
辞めていった同期を批判していた年配社員が言う「俺たちは辛くても我慢していたのに」という言葉の裏には、「我慢せず辞められる若者がずるい」という思いが隠れているように思います。
彼らが会社を我慢してでも続けなければならなかった理由は、就職難の時代だったからなのか、世間体などの問題だったのかはわかりませんが、皆さんが口を揃えて仰るのですから、辞めれらなかったという事実は本当だったのでしょう。
すぐに辞める若者が多い!とよく言われていますが、それは今の時代では会社を辞めるという選択ができるようになったということ。
つまりそれは、自分の人生を自由に決められる時代になったということではないでしょうか。
すぐ辞める若者に非がないなんてことはまったく思いません。
私だって自分のことを本当に社会のゴミクズだなぁと常々思っています。
ただ私が言いたいことは、この時代に生まれてよかったということ、そしてこの時代に生まれられたからには存分にこの時代の良さを享受したいということ、それだけです。
だから私は好きなことを仕事にしたい。
誰かに強制されるでもなく、支配されるでもなく、自分の人生を自由に楽しみたいと思ったんです。